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音楽はアイデンティティ。劣等感をエネルギーに変えて

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SAKANAMON Vocal / Guitar
藤森 元生さん

「聴く人の生活の"肴(さかな)"になるような音楽を作りたい」と活動する、スリーピースロックバンド「SAKANAMON(サカナモン)」。2007年に結成され、2022年で15周年を迎えます。

ボーカルとギターを担当するのは、宮崎市出身の藤森 元生さん。オリジナリティ溢れる言葉選びや曲調、その世界観に多くの人が魅了され、人気を博しています。宮崎でどんな日々を送り、今につながったのか、詳しく伺いました。

「劣等感」を原動力に、好きにのめり込んだ

SAKANAMON 藤森 元生さんの画像

自己紹介をお願いいたします!

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藤森 元生(ふじもり げんき)宮崎市清武町出身、1988年3月6日生まれの34歳です。
「SAKANAMON」のボーカルとギター、作詞や作曲を担当しています。

加納小中学校を卒業後、高校は、宮崎日本大学高等学校へ。現在の「芸術学科」にあたる情報デザイン科で、デッサンなど美術を学んでいました。

高校は、音楽ではなく「美術」のほうにいかれたんですね。

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そうですね。両親が、美術の先生をしていて、趣味でも絵を描いており、アトリエも持っていたので、美術が身近にある環境でした。

あとは、幼い頃から勉強も運動もできなくて。劣等感の塊でした。

でも、自分にしかできないことってなんだろうって思ったら、図画工作で。それなら誰にも負けないって思えたんです。純粋にものづくりが好きだったというのもありますが、劣等感から、ものづくりで表現していたっていう面もありますね。

幼いころからクリエイティブ分野の才能があったんですね。
「音楽」に目覚めたのはいつだったんですか?

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小学5年生くらいですね。3つ上の兄の影響でした。

当時流行っていたロックバンド、L'Arc~en~Ciel(ラルクアンシエル)やGLAY(グレイ)を聴き、純粋にかっこいいなって思ったのがきっかけです。当時は、とにかく好きな音楽をいっぱい聴いて、ガンガン歌ってギターを弾いていました。

勉学に励みながらも、好きな「音楽」を追求したんですね。

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高校時代には、ライブ活動を積極的に行いました。

人前に立って音楽を届けることでたくさんの学びがありました。自己満足ではなく、良いと思っているものに共感してもらわなくちゃならない。ダメ出しもいっぱいもらいましたし、切磋琢磨できる時間でしたね。今でも、当時の活動が、大きな経験値になっています。

高校卒業後は、クリエイティブな分野を学ぶことのできる、東京都の日本工学院専門学校へ進学しました。

ミュージシャンを目指して上京したのではなく、専門学校に進学されたんですね。

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本当は、東京で音楽をしてみたかったんです。でも「専門学校で‘就職’に向けて勉強する」という体裁で上京しましたね(笑)。

オーディションをきっかけに、本格的な音楽活動へ

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上京後もやっていたことは、宮崎にいたときと変わりませんでした。

曲を作って、ライブをする。この日々がずっと続くのかな…それはそれで幸せだけど、そろそろ就職も考えなくちゃならないのかな…と迷うこともありました。でも、どうにかなるだろうと前向きに捉えていました(笑)。

本格的な芸能活動のきっかけは、何だったのですか?

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2010年のTOWER RECORDS主催オーディション「Knockin'on TOWER's Door」がきっかけでした。

SAKANAMONのベース 森野さんが、積極的に様々なオーディションへの応募をしてくれていたんですが、「Knockin'on TOWER's Door」で最終選考まで残ることができたんです。それをきっかけに業界の方が観に来てくださるようになり、本格的な活動につながっていきましたね。

そこから数々のテレビドラマの主題歌やバラエティ番組のテーマ曲、
2020年にはNHK「みんなのうた」に「丘シカ地下イカ坂」も書き下ろされるなど、
現在のご活躍につながるんですね。

宮崎での日々が創作活動に影響している部分はありますか?

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はい、影響している部分はあります。宮崎弁を使った曲「お祭りランドスケープ」もありますし、学生時代の想い出を歌った曲もあります。

2021年には、宮崎市の「食」の豊さをもとに、宮崎市のさまざまな魅力を発信していくプロジェクト『宮崎食堂』への書き下ろし曲「つつうららか」を制作しました。

まさに、宮崎市そのものを歌った曲です。

つつうららかのジャケット画像 タイトル「つつうららか」は、海を表す「津々浦々」と空を表す「麗か」を掛け合わせた造語。
藤森さんから見た宮崎市の魅力が、ぎゅっと詰めこまれている
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東京で暮らすようになって15年を超え、宮崎を主観的にも客観的にも見る事が出来るようになりました。そんな今の僕だからこそ描ける視点で、制作しました。

今回、宮崎県の伝統工芸品、板三味線の「ゴッタン」を使ったんです。制作時に色々調べて知ったんですが、親に連絡し、都城市の道の駅で見つけてもらい、送ってもらいました。すごく温かな音色で、宮崎の人たちの人柄を表現できたと思います。

県外の人はもちろんのこと宮崎市にいる私たちも、
改めて、宮崎市の魅力に出会えるあたたかい曲ですね。

好きを続ける。それが必ず自信になる

2022年11月に、15周年を迎えられるんですね。

SAKANAMON メンバーの画像 15周年のキーワードは「HAKKOH(ハッコウ)」
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15周年を記念して、様々なおもしろいことを企画しています。まず、ニューアルバム「HAKKOH」を10月26日にリリースします。11月から12月にかけては15周年を記念した全国ツアー「SAKANAMON 15th ANNIVERSARY LIVE TOUR “発光”」を開催。

来年2023年には、神奈川県のBillboard Live YOKOHAMA、大阪府のBillboard Live OSAKAで「発酵」と題し、大人な雰囲気でライブを実施するんですよ。いずれもクラウドファンディングでチケット先行発売しています。

また、NHK『みんなのうた』61年目の新企画『名曲カバー』第一弾として「南の島のハメハメハ大王」のカバーで2回目の参加も決まっています。

盛りだくさんで、益々今後の活動が楽しみですね!
最後に、宮崎の若者へメッセージをお願いします。

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目標や夢がある人もない人もいると思いますが、とにかく好きなことを続けて欲しいですね。小さなことでも大きなことでもいいんです。続けることで、結果や作品ができる。そうすると、確実に自信につながります

時には、迷い思い悩むこともあると思う。でも、その道中でさえも楽しんで欲しいなって思います。

僕自身も大好きな音楽をこれからもずっと続けていきたいです。僕にとって音楽は「生活の一部」。アイデンティティであり、自慢できることであり、自信そのものです。