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インタビュー

宮崎県立芸術劇場がプロデュースする宮崎を舞台にした作品が上演!作品に秘められた思いとは? (後編)

2019.03.01

公益財団法人宮崎県立芸術劇場/企画広報課 企画制作係 林田古都里さん

 公益財団法人宮崎県立芸術劇場プロデュース「新 かぼちゃといもがら物語」♯3『たのかんさあレンジャー』が2019年2月27日(水)~3月3日(日)に公演されます。

〈あらすじ〉

“田の神さあ” という豊作を願う素朴な像が有名な“かにの市” には、かつては栄えていたが、現在は寂れてしまった奈良町温泉という場所がある。あるとき、スナック〈ブーブーキング〉で町おこしを考えた4人の男たちは、ご当地キャラクター「たのかんさあレンジャー」を思いつく。しかし、各地に余興に行き、試行錯誤するものの、なにかと上手くはいかないのだった。さらに、旦那から逃げてきた女がやってきたりと、ひと騒動もあったりして……。

 演出は宮崎県出身、宮崎県立芸術劇場演劇ディレクターの立山ひろみさんが手がけています。2016年度にスタートした「新 かぼちゃといもがら物語」シリーズは、今年で3回目を迎えます。後編では、公益財団法人宮崎県立芸術劇場 企画広報課 企画制作係 林田古都里さんに「新 かぼちゃといもがら物語」がスタートしたきっかけなど、お話をおうかがいしました。

【公益財団法人宮崎県立芸術劇場/企画広報課 企画制作係 林田古都里さん】

地域が抱える地域課題など、日本の今が見える

 年に1回、宮崎県立芸術劇場がプロデュースする公演があります。それは、2016年度よりスタートした「新 かぼちゃといもがら物語」シリーズ。宮崎市船塚のメディキット県民文化センターイベントホールにて、毎年上演しています。このシリーズがはじまる前に「演劇・時空の旅」シリーズとして、日本・世界の名作を上演してきましたが、2年前から新たなプロデュース公演としてスタートさせたそうです。劇場が全てプロデュースする公演は、九州では珍しく、地方の劇場で一貫して公演をつくりあげるには、ノウハウが求められるとのこと。この企画が始まったきっかけはなんだったのでしょうか?

「これまで「演劇・時空の旅」シリーズで培ってきたものをふまえて、宮崎から全国に通用する作品づくりをしていきたいと始まりました。本シリーズでは、劇作家が実際に宮崎に来て取材をして、そこから新しい物語を立ち上げていきます。作品のなかには、いろいろな思いを持った人たちが登場しますが、宮崎に限らず、全国のどこの地域でも同じような悩みや課題を抱えているのではないかと思います。海、山、街など、宮崎の様々な土地を舞台に“今を生きる” 人々の姿を描くことで、そうした日本の今を見つめながら、同時に宮崎の方々にも「あるある」と思いながら楽しんでいただけたらうれしいです」

同じようで同じでない、観客と演者がつくりだす作品

 稽古期間は、約1カ月。宮崎県内外で活躍する役者たちが、宮崎に滞在し稽古をするそうです。映画、テレビドラマ、CMなどに出演する、有名な役者をキャスティング。演劇を観て楽しんでもらうための様々な工夫をされているそうです。

「今回は、主演にNHK 連続テレビ小説『まんぷく』等にも出演されている矢柴俊博さんをお迎えします。出演者は、宮崎や九州だけでなく、首都圏からもキャスティングしています。でも、宮崎を舞台とした作品なので、もちろん劇中のセリフは宮崎弁。宮崎の方にも身近に感じていただけるのではないかと思います。また、演劇は毎公演、来てくださるお客さんによって、雰囲気が変わります。例えば、前日に笑いが起こった場面も、次の日には全く違う場面で笑いが起こったり。同じ内容の公演でも、毎回変化しているように感じます。舞台作品は、作り手だけでなく、観客の皆さんと一緒にその日の舞台を作っているのです。今回は5日間公演がありますので、ぜひその日ならではの空気感も楽しんでいただければと思います」

【公演について】

「新 かぼちゃといもがら物語」シリーズ

宮崎の女性と男性をあらわす方言「ひゅうがかぼちゃ」と「いもがらぼくと」。しっかり者の女と頼りなくお人好しな男。宮崎を舞台に今を生きる人々の営みから、日本の今を見つめた新しい物語を紡いでいきます。

〈message〉

たのかんさあ。田の神さま。田んぼの前、いろんな道、いろんなお顔や、姿の、田の神さまが、ヒトの営みを見守ってくれています。ヒトはみんな違ってて、ヘンテコでいびつ。正解もわからないし、それでも生きる。あくせくだか、のほほーんだかヒトは生きる。ヒトの事、ヒトの中で起こっていく事、移り変わっていく事。ずっと見ていくしかない。見てても分からない。謎。これはそんなヒトのおかしみを見つめる物語になりそうです。

演出 立山ひろみ

【公演情報】

日時:2019年2/27(水)、2/28(木)、3/1(金)開演時間:19時~

   2019年3/2(土)、3/3(日)開演時間:14時~

※3/2(土)は終演後にアフタートークあり

会場:メディキット県民文化センター(宮崎県立芸術劇場)イベントホール

チケット料金:一般 3500円、U25割1500円※鑑賞時25歳以下、ペア割 6000円※前売りのみ

【チケット取り扱い】

・メディキット県民文化センターチケットセンター 0985-28-7766

[窓口・電話受付]午前10時~午後6 時30分(月曜休館/月曜日が祝日の場合は翌平日休館)

[WEB]県劇ホームページで24時間予約・購入できます。

・宮崎山形屋 0985-31-3202・宮交シティ 0985-51-1311

・チケットぴあ 0570-02-9999(P コード 490-807)

【主催・お問い合わせ】公益財団法人宮崎県立芸術劇場 0985-28-3208

 

記事内写真提供:撮影 黒木朋子

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