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まち

見上げてみよう、夜の星をのイメージ画像

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2020.10.14

コラム

見上げてみよう、夜の星を

太陽系の惑星が、そこに!

 秋から冬は、空気が澄んで星がきれいに見える季節。そこで、宮崎科学技術館の主幹兼天文係長・安達大輔さんにこの時期ならではの天体の見どころなどを教えてもらいました。「今、火星が地球に接近していて11月初旬頃までよく見えます。だんだんと暗くなっていきますが、赤く目を引く星なので見つけやすいです。また12月末頃までは南西の空に木星と土星が並んで輝いています。この機会にぜひ3つの惑星を観察してみてください」。さらに、12月13日未明から14日早朝にかけ、ふたご座流星群がピーク。1時間あたり最大50個前後の流星が観測できると予測され、しかも今年は15日が新月なので月明かりも少なく、星を見つけやすい年なのだそうです。

左・木星・土星、ふたご座流星群の天体図、右上・平和台公園、右下・堀切峠

お薦めの星空観測スポット

堀切峠:安達さんイチオシ!満天の星空を堪能できる。(1)
瓜田ダム:お城風の管理棟が撮影に映える。(2)
田野運動公園:視界が広く流れ星観察に良い。(3)
平和台公園:まちなかにあって訪れやすい高台。※駐車場22時まで(4)
天ケ城公園:芝生広場があり寝転んで観察できる。高台で視界が広い。(5)
市民の森:トイレ有。広場が整備されていて、観察しやすい。(6)
青島、白浜:東から南にかけての街灯かりが少なく海岸線も見える。(7)

左上・海に映る月の道や土星、金星、木星が見える。赤い星はさそり座のアンタレス、右上・瓜田ダム管理棟後方のオリオン座、左下・ふたご座流星群、右下・北極星を中心にした恒星の動き

冬の星空、温かく楽しんで

 星空を観察するなら星座や星の位置も知りたいですよね。「スマホアプリ『星座表』『Star Walk』などが便利。スマホをかざした場所にある星座や星が名前付きで表示されます」と安達さん。「懐中電灯やスマホのライトは便利ですが明るすぎます。スマホの画面をダークモードにして、ライトには赤いフィルムを貼るといいですよ。しっかり寒さ対策をして、一緒に行く方との心の距離が近づく楽しい星空観測にしてくださいね」。
※星空を安全に楽しむために、次のルールを守りましょう。
・暗く人けのない場所に1人で行かない。
・堀切峠など道路に面している場所では車に十分注意する。
・壁や柵によじ登る、私有地に立ち入るなどの行為は絶対にしない。

左・天ケ城公園の広場からネオワイズ彗星、右上・みそぎ池からの星空、左下・青島の砂浜。右の明るい星は火星、中央に天の川とアンドロメダ銀河、流れ星も

●宮崎科学技術館のプラネタリウムでは、10月の土・日曜日(17・18日除く)と11月の日曜日に小惑星リュウグウに旅立った「はやぶさ2」の映像作品を上映、こちらも必見です!大人向けのイベントも開催されているのでHPをチェックしてみてください。

 

取材協力
■宮崎科学技術館
☎︎0985-23-2700
http://cosmoland.miyabunkyo.com/
Twitter @msc_miyazaki