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まち

宮崎キネマ館が 4月2日(金)移転オープン!のイメージ画像

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2021.03.25

コラム

宮崎キネマ館が 4月2日(金)移転オープン!

映画ファンが作った
ミニシアター

 4月2日(金)、宮崎市で唯一のミニシアター「宮崎キネマ館」が、カリーノ宮崎駐車場「TRUNK」に場所を移し、リニューアルオープンします。支配人の喜田惇郎さんにキネマ館ができた経緯や同館の魅力について話を聞きました。「宮崎キネマ館は、映画イベントの『宮崎映画祭』の発起人や実行委員が中心となり、映画館をまちなかの文化的な拠点にしよう!と平成13年にオープンしました」。平成7年にスタートした宮崎映画祭の発起人でもある石田達也氏が代表理事となり『NPO法人宮崎文化本舗』を立ち上げ、キネマ館はその事業の1つとして20年に渡り運営しています。

平成30年8月に上映した話題作『カメラを止めるな!』。ゲストで来場した上田慎一郎監督(中央)とキネマ館スタッフ。後列中央が石田さん。右端が喜田さん

周りのお店と一緒に
楽しいことを考案中!

 キネマ館では主に単館系の作品を上映しています。「近年大ヒットした『カメラを止めるな!』のような低予算ながら製作者の知恵の結晶とも言える佳作が単館系には多いですね」(喜田さん)。上映に当たっては、スタッフでアイデアを出し合い、監督や出演者を招いてのトークショーを開催するなどのイベントも積極的に開催しています。「新しいキネマ館では、映写室のネット環境を整備し、さまざまなイベントやコンテンツに対応します。スクリーンが使えるスペースとして貸し出しもOK。隣接のカフェと一緒に、映画を観ながら食べられるメニューも考案中です。そのほか近隣のお店やアーティストとのコラボなど企画が盛りだくさん。『行ったら何か見つかる映画館』にしたいですね」。

コロナ下で動画配信サービスが急速に普及し、舞台挨拶もほとんど中継に変わったことからネット環境整備の重要性を痛感したそう

初めての人も大歓迎!
気軽に立ち寄って

 旧キネマ館ではスタッフと観客がロビーで感想を語り合う姿がよく見られました。「お客さまとの距離の近さが、ここの良さ。私も作品選びをする時に『あの人が好きそうな映画だな』と常連さんの顔を思い出したりします。ミニシアターは何となく入りづらいという方もいらっしゃるかもしれませんが、新生・キネマ館は、ショーウインドーが歩道に面していてオープンな造りになっています。初めての方も若い方も気軽に立ち寄っていただけたら」。最後に喜田さんに映画館の魅力をお聞きしました。「日常を離れ、さまざまな人生を追体験できる事でしょうか。オープニングでは新作、往年の名作を上映します。その後も話題作を準備しているので、ぜひ、来てください!」

4月2日オープンに向け、着々と工事が進んでいる。宮崎県産スギを使用した温かみのある造りで、全館バリアフリー

●オープニング作品
『あの頃。』監督:今泉力哉 出演:松坂桃李 他
『Swallowスワロウ』監督:カーロ・ミラベラ=デイヴィス 出演:ヘイリー・ベネット 他
『ディエゴ・マラドーナ 二つの顔』監督:アシフ・カパディア
『午前十時の映画祭11』(洋・邦画の往年の名作27本を1年かけて上映)他、8作品、全12作品を予定

 

取材協力
■宮崎キネマ館
宮崎市高千穂通1-178カリーノTRUNK
☎︎0985-28-1162
www.bunkahonpo.or.jp/cinema/
Twitter @cinemakan