20do

  • Twitter0
  • facebook46
  • LINE

特別なことではなく、僕は洋服が好きだったから

インタビュー - 2017.09.12
""

 ハイカラ通りにある創業11年目のコンセプトショップ、アルコンネ。宮崎に2店舗、福岡の店舗と合わせて3店舗を展開していて、さらに今年の9月に鹿児島でも新店舗をオープン予定です。店内には、ヨーロッパの様々な洋服や小物が並び細部にまでこだわりを感じます。オーナーの有馬伊琢磨さんにいろいろとお話しを伺いました。

ストーリーを感じる洋服や小物たち

""

 お店に並ぶ洋服や小物たちは、有馬さんが年に3回フランスへ行き、買い付けてきているそうです。服の生地や素材、襟の形、ボタンの形、その一つ一つにストーリーを感じ、私が今まで出会ってきた古着とは雰囲気が違う気がしました。有馬さんは、「ここに並ぶ洋服は、私が直感的に良いと思ったものばかりです。その時々で変化しているので常にお店の中にある商品は新しい服が並んでいます。」と話してくれました。有馬さんが考える良いものとは何か聞いてみました。「その服を着て瞬間的にテンションが上がるものかな。」と和かに話してくれました。確かに着ると気分が上がる服が自分のクローゼットの中に数枚ある気がします。それが直感的に自分がいいと感じて着ているのかなと気づきました。

洋服に魅了された青年時代

""

 有馬さんが服の魅力を感じ始めたのは中学時代。「当時は、個性的な服を着ていることが当たり前な時代でした。実は中学生の時から自分で服を作っていたんです。」私は疑問に思い「服を作るようになったのは、みんなと違う個性を出したいという気持ちからですか?」と尋ねると、意外な答えが返ってきました。「実はこれじゃなきゃだめなんだ!ってこだわりは強くなくて。普通に売ってる服も好きですよ。服を作り始めた当時は、学生だったから雑誌を見てこの服着たいな思っても買えない、なら作ってみよう!ってところからだったかな。とにかく作りたいから作るって感じで。もう20年前のことだからあんまり覚えてないけどね。笑」有馬さんが学生だった頃は、カリスマ美容師が流行っていたこともありファッションショーやヘアーショーが開催される機会が多く、自分で作った服をショーに出していたそうです。

宮崎って古着屋さんが多いって知ってた?

""

 現在のお店を始める前のアパレル販売経験を含めると17年間『服』を売ることに携わってきた有馬さん。新しい服とヴィンテージな服。どちらも同じ『服』ですが、なぜ古着を選んだのでしょうか。「宮崎で洋服屋がしたいと思ったら、高いブランドの服よりヴィンテージで個性がある古着だと思いました。古着は、誰か着ていたという抵抗があるから、売るまでが大変だけど、意外と宮崎って古着屋の数が他の県より多くて種類も豊富なんですよ。オーナーがみんな面白くて、それが売っている服にも出てる気がします。それぞれのお店でオーナーが好きなものを選んでいるので、個性が出ますよね。」宮崎に古着屋さんが多く、商品の種類も豊富なことが新たな発見でした。

自分にとって、本当に価値のあるものって

""

 今はネットショッピングやファストファッションの普及により、服を買うことが安易にできるようになった時代。有馬さんは「今は安くで洋服が手に入ったり、恵まれているけど、勿体無いなとも思います。本当にいいものって何?って考える時がありますね。」アルコンネには、ものや洋服の良さを理解して、足を運ぶ人が多いと感じるそうです。「自分の好みをわかってる人が多いので、シャツの襟をとって欲しい、裾を上げて欲しいなどちょっとした要望にはだいたい応えています。」来てくれる人を大切にしたいという想い、洋服が好きな有馬さんだからこそできることだと思いました。

 有馬さんの好きが詰まったクローゼットのようなお店には、若い人が多く、ちょっと個性的な人たちが集まってくる。まるで、洋服、小物一つ一つと向き合いながら、自分探しをしているようで。宮崎のまちなかで素敵な雰囲気を見つけました。