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株式会社AVC放送開発 営業本部副部長山崎 智広さん

\山崎 智広さんってこんな人! / ■初海外で、アメリカの大学へ。忍耐と成長の学生生活 ■大手流通・小売業界への就職。震災を経て、Uターンを決意 ■宮崎を代表する総合広告代理店へ。経験を活かし、地元に貢献! そんな山崎さんのこれまでの歩みとは?詳しく話を伺いました。

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レールからの脱却!初海外で米国の大学へ

自己紹介をお願いいたします!
山崎 智広(やまさき ともひろ)です。 1979年生まれの45歳延岡市出身で、現在は株式会社AVC放送開発で営業本部の副部長を務めています。
山崎さんは、どのような学生時代を過ごされましたか?
延岡市立土々呂中学校、高校は宮崎県立延岡高等学校に通っていました。 進学校だったので大学進学に向けた受験勉強が中心の生活。選ぶ大学も、自分のやりたいことよりも、偏差値やネームバリューの視点から選びがちで、違和感を感じていました。
進路に悩んでいた私は、幼い頃から絵を描くのが好きだったこともあり、クリエイティブな道を目指したいと考えるようになりました。 当時、延岡から美大や芸大へ進学する人は少なく、身近に感じることができませんでした。 そんなとき、偶然新聞の折込チラシでアメリカの大学への進学の道もあることを知り、調べてみると、まず基礎を学び、その後自分の興味のある専門分野を専攻できることがわかりました。 さらに、成果に応じた飛び級制度など、学びの自由度にも魅力を感じ、進学を強く希望するようになりました。 初めて親にその思いを伝えたのは、高3の三者面談のときでした。母は戸惑ったものの、父は「海外で学ぶのも良い経験になる」と理解を示してくれました。 その後、留学エージェントが主催する説明会に参加し、留学サポート体制の充実に安心し、留学の決意を固めました。 英語が得意ではなかったため、そこから猛勉強を始めました。周囲は半信半疑でしたが、10月にはアメリカの大学に合格し、進路を切り開くことができました。
それまで海外に行かれたことはあったのでしょうか?
ないです。
それは大きな決断でしたね!なぜその決断ができたのでしょうか?
幼いころから、好奇心は強いほうで、周りと違うことをしたいという欲求も強かったように思います。 レールを敷かれたくなかったんですよね。自分自身で道を拓きたかった。その選択肢が海外にあった、という感じです。
初海外での学生生活、いかがでしたか?
マサチューセッツ州の都市ボストンのコーヒー店で購入したというコップを片手に業務を行う
同じエージェントを通して留学した日本人の仲間も数名いたのですが、アメリカでの大学生活はカルチャーショックの連続でした。 初めての海外。そして寮生活。言語もままならない中で、ルームメイトとの生活は文化の違いもあって、コミュニケーションにとても苦労しました。加えて、自分が専攻したクラスには同性が少なかったこともあり、精神的に辛い時期もありました。 それでも海外へ送り出してくれた家族の支援に応えるため、責任感を持って学業に励みました。

 

震災を期にUターンを決意。独自の視点を持つ代表に感銘を受け

卒業後は、どちらに就職されたのでしょうか?
アメリカで行われた日系企業の合同説明会で御縁をいただき、ゼビオホールディングス株式会社(XEBIO HOLDINGS CO.,LTD)に就職を決めました。 入社後は、店舗勤務を経て商品部に異動。学生時代に身につけた語学力を活かし、バイヤーとして国内外を飛び回っていました。 プライベートでは、お付き合いしていた地元の幼馴染と結婚。子どもにも恵まれました。 そんな中、2011年3月11日東日本大震災(※)が発生。当時は、本社のある福島県郡山市に勤務しており、家族も一緒に暮らしていました。会社から、社員は皆地元の店舗に戻るように指示があり、一時的に宮崎店に勤務。その後、すぐに東京本社に異動となりました。 震災を経験し、都内での勤務を経て、将来は「地元に戻りたい」という思いが強くなりました。

※東日本大震災とは、2011年3月11日に発生した三陸沖を震源地とするマグニチュード9.0(最大震度7)の地震と津波、さらに福島第一原発事故を含む複合災害で、約2万人の犠牲者と甚大な被害をもたらした未曾有の災害。

地元での就職活動、どのように進めたのでしょうか?
当時は、まだあまりWeb上で宮崎の情報を得ることはできず、求人情報もあまり収集することができませんでした。 そこで、東京都の有楽町駅前の交通会館ビルに宮崎県が運営する「宮崎ひなた暮らしUIJターンセンター東京支部」という宮崎移住のサポートをしてくれる場所があり、相談に行っていました。担当者の方に、とても親身になって対応していただきました。 様々な企業を紹介していただく中で、株式会社AVC放送開発に出会いました。
なぜ株式会社AVC放送開発に入社を決めたのでしょうか?
色々な企業さんとお話させていただく中で、必ず逆質問として「御社の企業理念は何ですか?」ということを伺っていたんです。 当時の株式会社AVC放送開発社長(現会長)との面接で、企業理念を回答したあと、今まで聞いたことのない国の話をされました。大きな視点から新たなビジネスチャンスを探っていることを伺い、とても衝撃を受けました。 会長の人柄や考えに強く惹かれ、入社を決めました。 入社後は、新規事業開拓に奔走し、その後営業本部に配属されました。
株式会社AVC放送開発はどのような会社でしょうか?
株式会社AVC放送開発公式ウェブサイト  https://www.avc-hk.co.jp/
総合広告代理店なのですが、ひと言で言うと「何でも屋さん」のような会社です。 もともとは音響設備工事を扱う会社としてスタートし、そこからイベント企画、広告代理店業務、映像制作、さらには技術者の人材派遣まで、幅広い事業を展開するようになりました。 例えば、県内リゾートホテルの客室スピーカーや監視カメラを設置したり、えれこっちゃみやざきなどの大きなイベントで音響を担当したり、CMを作ったり、株式会社宮崎放送(MRT)に技術者を派遣したりと、事業は多岐に渡ります。 宮崎で同じようなことをしている会社は他にないのではないでしょうか。 設備や人材のユニークさが強みで、「困ったことがあればAVCに頼めば何とかしてくれる」という存在を目指しています。
本当に幅広い事業展開ですね!山崎さんはその中で、どのような業務を担当されているのですか?
私は営業本部に所属し、広告商材の販売とPRプロモーションの企画・実行を担当しています。 具体的には、テレビやラジオのCM枠を販売したり、イベントと連動した広告企画を提案したり、クライアントの課題に合わせて様々なプロモーションを形にしていきます。 ただ単に広告枠を売るだけでなく、企画段階から深く関わり、イベント運営やクリエイティブ制作など、社内の様々な部署と連携しながらプロジェクトを進めていくことが多いです。 営業として動き出した当初は、周りのスタッフの優秀さに圧倒されました。彼らは、目に見えない"空気"の状態から提案を考え、企画に落とし込み、イベントとして実現していくんです。そのセンスと手腕に、ただただ感心するばかりでした。 また、扱う商材の金額も案件によって大きく異なり、その都度最適な提案をしなければならない難しさもありました。
前職との業務内容違いや、業務の幅の広さなど、かなり戸惑うことも多かったのではないですか?どのように乗り越えてきたのでしょうか。
そうですね。前職では決まった商材を売るだけでしたが、ここではゼロから企画を考え、形にしていかなくてはならない。 まずは、とにかく周りの優秀なスタッフから学びました!彼らの仕事の進め方や考え方を間近で見て、吸収しようと努めました。 そんな中で、地元延岡市で大きなイベントを自ら企画し実施できたのは、大きな成功体験となりました。 イオン延岡ショッピングセンターの駐車場を使い、前例のない大規模イベントを実施したのですが、このイベントをやりきった経験から、社内からの信頼獲得にもつながったように思います。 苦労もありましたが、大きな達成感を得ることができ、自信にも繋がりました。 壁にぶつかった時は、とにかく行動すること、そして周りの人に相談することを心掛けています。一人で抱え込まず、色々な人の意見を聞くことで、新たな視点や解決策が見つかることが多いです。 色々な人と関わる分、調整が大変なこともあります。でもその分、様々な視点を取り入れることができ、より良いものが作れると思っています。

替えの靴下は必須!?仕事必需品と休日ルーティン

お仕事の必需品はありますか?
パソコン、名刺、そして靴下です(笑)。会食などで靴を脱ぐ際の配慮として、替えの靴下を持つようにしています。 あとは、アイデアを書き留めるためのノートや、Zoom(※)会議で使う骨伝導のノイズキャンセル機能付きイヤホンも必需品です。

※Zoomとは、クラウドを利用した複数人でWeb会議ができるサービスのこと。

必需品セット。新聞も必ず読み込んでいるという
休日はどのように過ごされていますか?
体を動かすことを意識していて、朝早く起きてランニングをすることが多いです。料理が好きなので、朝食や昼食も作っています。 午後は、子供の送り迎えをしたり、本を読んだり、ラジオを聴いたりして、ゆったりと過ごしています。 家族との時間と自身のインプットの時間を大切にしていますね。

「自分ごと」として捉え、挑戦を続け、より良い自分に

最後に、宮崎の若者へメッセージをお願いします!
私の経験から言えることは、何事も自分ごととして捉えることが大切だということです。 勉強も趣味も遊びも、全て自分ごととして受け止め、その中で得られるもの、変化できるものを見つけてほしい。 失敗を誰かのせいにせず、自分ごととして捉えることで、より良い自分になれるはずです。 不安を感じる時間があるなら、どんどん挑戦して、自分の中で肯定できるものを積み重ねていってください。

 

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