クリエイティブの力で、動物とお客さんのコミュニケーションをRethink!
CULTURE
宮崎市フェニックス自然動物園株式会社クリエイターズマッチ・地元クリエイター
「クリエイターが輝く社会を創造する」をビジョンに掲げ、広告業界で「教育・制作・開発」の3つの領域にわたりクリエイティブに関わるサービスを展開する 株式会社クリエイターズマッチ(本社:東京都渋谷区)。全国の自治体が抱える課題を、地元クリエイターの手で解決を図る「地域デザインファクトリー」という事業を行っています。今回、宮崎市の公民連携総合窓口「みやPORT」に事業提案があり、2023年6月から10月にかけて「宮崎市フェニックス自然動物園」をテーマに取り組みました。果たして、どんな課題をどのようなクリエイティブで解決したのでしょうか。プロジェクトの様子を追いました。
県内初の取り組みも!「宮崎市フェニックス自然動物園」を知る
まず、最初に行われたのはキックオフ・ワークショップ。2023年6月12日(月)に、宮崎市フェニックス自然動物園に、地元クリエイター・宮崎市フェニックス自然動物園関係者・宮崎市職員などの関係者が集まりました。竹田正人(たけだ まさと)園長自ら動物園の魅力や課題をについて説明しながら園内を案内しました。
昭和46年3月に開業した、宮崎市フェニックス自然動物園。平成13年9月から、宮崎市立として運営を続けてきました。太平洋に面する宮崎市北東部の一ツ葉海岸の広大な松の丘陵にあり、約150,000平方メートルの敷地内には、約90種1,200頭羽の動物たちが飼育されています。
開園当初から、動物を自然に近い状態で展示したいと、集団で飼う「群れ飼育」や国内の動物園に先駆けて種が異なる動物を同じ空間で展示する「混合飼育」にも力を入れています。
群れ飼育:チンパンジーの森
混合飼育:アフリカ園
雄大な自然で生活する野生動物の姿を動物園で再現しようと、開園当初から導入した手法「混合飼育」は、実は日本で初めての試みでした。園内の「アフリカ園」にはシマウマ、ダチョウ、キリンが一緒に暮らしています。全てがアフリカに生息する動物で、まるで小さなサバンナ。自然に近い群れ・混合飼育を行うことで、動物の特性を引き出し、生き生きと生活させることができます。
県内唯一という利点を生かしながら、動物のありのままの姿を通じて自然を学び楽しみ、何度も訪れたくなるよう、様々な創意工夫がなされています。
地元クリエイターと「Rethink(=視点を変えて考える)」!
見学のあとは、より動物園を訪れる人が増えるにはどうしたらいいのか、関係者や動物園スタッフも交わりながら「宮崎市フェニックス自然動物園」の魅力を引き出し届ける方法を「Rethink(=視点を変えて考える)」する時間となりました。
ミーティングを経て、地元クリエイターたちはコンセプトやクリエイティブを考案。地元クリエイターたちが導き出したコンセプトは「動物たちとお客さんのコミュニケーションをRethink」というものでした。純粋に動物を見るだけでなく、積極的に学び楽しんでもらいたいと、ディスカッションを重ねながら、作品が作られました。
アジアゾウ「みどり」とともに完成作品贈呈式!
今回地元クリエイターが作ったのは、PRポスターと来園者に学び楽しんでもらえるフォトパネル。
2023年10月29日(日)に、宮崎市フェニックス自然動物園 ゾウさん広場で贈呈式が行われました。
PRポスターは、宮崎市内の公共施設や商業施設に掲示され、3種のフォトパネルは、動物園内のアジアゾウ・マサイキリン・チンパンジー展示前に設置されています。
ポスターに書かれたキャッチコピーは「ひょっとして!ぼくたちって似ているのかも?」。姿形は違えども、動物は人間と似たところもたくさんある点に着目し、共感を生むデザインやキャッチコピーになっています。
パネルは、描かれた動物と同じポーズで写真を撮っていただくことができ、QRコードからは、動物の細かな情報も確認することができるようになっています。
クリエイティブの力によって、また新たな価値が見出された、宮崎市フェニックス自然動物園。この機会に今一度、訪れてみませんか?その時はぜひパネルで写真を撮って、SNSにシェアしてみてくださいね!
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●宮崎市フェニックス自然動物園
https://www.miyazaki-city-zoo.jp/
●株式会社クリエイターズマッチ
●地域デザインファクトリー
https://rethink-creator.jp/region/
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