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「技能日本一」を目指して!技能グランプリ出場者激励会を開催

CULTURE

宮崎和裁 / 有限会社ファーニチャー横山 / 一般財団法人みやざき公園協会郡司 敦沙さん / 土持 弘聖さん / 山下 真輝さん

各都道府県から選抜された熟練技能士たちが、技能日本一を目指して競う競技大会「技能グランプリ」。出場に年齢制限はなく、30職種の競技職種で特級や1級及び単一等級の技能検定に合格し、都道府県職業能力開発協会会長又は都道府県技能士会・連合会会長の推薦のある技能士だけが出場できます。令和6年2月23日(金)~26日(月)に実施される、第32回技能グランプリには、宮崎県代表として、宮崎市からは「和裁」「家具」「造園」の3職種に3名の技能士が出場します。2月9日(金)に行われた宮崎市主催の激励会の様子とそれぞれの歩みや思いを取材しました。

「技能グランプリ」は、技能士のレベルアップとその社会的地位向上を図ることを目的に、昭和56年度に第1回大会が開催されました。平成14年度の第22回大会からは、隔年で実施されています。主催は、厚生労働省、中央職業能力開発協会及び一般社団法人全国技能士連合会。競技職種は、繊維部門・建設部門・一般製造部門・一般部門の4部門、30職種に分かれています。

これらの30職種の技能者が集い、技術が競われる

技能五輪全国大会は、原則23歳以下の青年技能者を対象とするのに対して、技能グランプリは年齢にかかわりなく技能者が集います。「技能日本一」を決める競技大会といえる、日本の伝統的技術の極みを競う場です。

 

熟練技能士までの道のり 

まずは、自己紹介をお願いいたします!
宮崎和裁の郡司 敦沙(ぐんじ あづさ)、宮崎市出身で年齢は34歳です。手縫いで着物の仕立てをする「和裁士」として従事しており、今年で15年目を迎えます。 和裁に興味を持ったきっかけは、「るろうに剣心」というアニメでした。和服の世界に入りたい、着物に関わる仕事をしたいと考えるようになり、高校時代に宮崎和裁の求人を見つけて、卒業後そのまま就職しました。 普段は在宅で働いています。時には向いてないなと感じる瞬間もありますが、今も昔も変わらず着物が大好きなので、着物を見たり着たりできるのはおもしろいなぁと感じています。 技能五輪全国大会には3度出場しました。また、技能グランプリは4度目の出場となり、これまで2度「銀賞」をいただきました。
有限会社ファーニチャー横山の土持 弘聖(つちもち こうせい)、宮崎市出身で年齢は29歳です。オーダーメイドの家具と建具を作る仕事をしております。 祖父の代から始めた家業で、幼いころから家の下が工場だったので、祖父と父の背中を見て育ちました。夏休みの工作から、家具を作ってみたり、ものづくりがすぐ身近にある環境でした。鹿児島の家具製作の専門学校を卒業後、家業に入りました。 製作の時間は、1人で黙々と作るのですが、その時間が大好きです。でも、実際に家具の取り付けに伺って、お客様が「いいね!」と喜んでいただける瞬間が一番やりがいがあるなと感じます。 これまで技能五輪全国大会には4度出場しており、家具職種で敢闘賞2回と銅賞1回、建具職種で銀賞を1回いただきました。また、技能グランプリは2度目で、前回は「敢闘賞」をいただきました。

以前20doで発信した、土持さんとお父様の記事はこちら▼

「全国で戦う技能を身に着け、伝承し続ける」有限会社ファーニチャー横山 / 土持弘聖さん、取締役社長 土持武美さん

https://archive.20do.jp/archive/detail?id=225

一般財団法人みやざき公園協会の山下 真輝(やました まさき)、静岡県伊豆市の出身で年齢は30歳です。普段は、植木の剪定業務や公園の管理などの業務を行っています。 造園業を目指したきっかけは、中学の頃の教師の一言でした。特になりたい職業や夢もなかったのですが、「君は植物好きで器用だし、造園が向いているよ」とアドバイスしてくださったんです。先生の家にもよく植木屋さんが来ていたようで、その仕事ぶりを見て、私に適しているのではと思われたようです。 地元の農業高校に進学後、技能五輪を見学する機会があり、造園学分野を専攻できる南九州大学の学生が出場しているのを見て、南九州大学への進学を決めました。大学卒業後は一度広島市役所に就職したのですが、大学時代に出会った宮崎のパートナーと結婚し、6年ほど前に宮崎に戻り一般財団法人みやざき公園協会に就職しました。 普段の生活の中で自分が管理してる公園などを見るときには、特にとてもやりがいを感じますね。 技能五輪全国大会には2度出場しており、「敢闘賞」を1度、「銀賞」を1度いただきました。技能グランプリは今回初出場です。

限られた時間内で、最大限の力を発揮する - 競技内容

技能グランプリは、それぞれどのような条件でどういったことを競われるのでしょうか?
「和裁」は、白生地に黒以外の色で一色で染まった着物「色無地」を仕立てる競技を行います。 事前に課題の布が送られてきて、自宅で一反の着物地(約12メートル)を裁断し、しるし付けまでを行います。競技会場で、9時間(1日目6時間/2日目3時間)かけて仕立て上げていきます。普段は12時間はかかるような作業なので、最も気をつけているのが時間内で仕立てるということです。
実際の競技の様子。ミシンを使わず、針と糸とコテで仕立てていく
加えて、表地と裏地をズレのないように合わせること。また、一針一針手縫いのため、全体の縫い目がまっすぐになるよう、気をつけています。仕上がりの美しさも追求します。 作業中の針が入っていたり、シミができてしまっては大きな減点となりますので、速さだけでなく丁寧さも必要なので、かなり気を遣いますね。
「家具」は、事前に図面が公表され、それと全く同じものを皆で作ります。 競技時間は最大12時間(標準時間11時間30分:1日目7時間/2日目4時間30分)。通常3〜4日程度で仕上げる家具になるので、この時間制限が難しい点になります。
図面の仕上がり寸法から大体1cm前後大きく切られたパーツの提供があるので、まずは寸法通りに加工します。そして、実際に仕上げていく作業を行います。組んでしまえば隠れるような部分もありますが、見えない部分も綺麗に仕上げられているか、ボンドなどを使わず組めているかも採点のポイントになると思うので、なるだけ精度高く作ることを心がけています。 1mm単位のズレも減点対象となるので、研ぎに使う刃物の手入れもかなり気を遣います。しっかり研げていないと時間がかかったり、削った断面が美しく仕上がりません。刃物の手入れの段階から、勝負は始まっているイメージですね。
「造園」は、皆同じ支給材料を使い、幅3.5m×奥行2.5mの区画内に自由な発想で庭をつくります。競技時間は9時間(1日目6時間/2日目3時間)。
例えば、木材が支給されるときには、ベンチを作ったりフェンスを作ったりすることもできます。何を作るのかは、出場選手によって多種多様です。だからこそ、自由に自分の色を出しやすいのですが、難しい部分でもあります。 技術はもちろんのこと、クリエイティブな発想やデザイン力も問われる競技です。
大会に向けて、意気込みを聞かせてください!
技能グランプリは今回で4回目なので、「金賞」を目指して頑張りたいと思います。
目標はもちろん金賞です!今そこに向けて懸命に練習しているので、「金賞」をとれるように頑張りたいと思います。
今回、造園での出場は宮崎県で初とのことでした。今大会に向けて頑張って練習しているので、本番で成果を出せるよう、またミスのないように、頑張っていきたいと思います。

 

技能グランプリをきっかけに、気になる職種を見つけて

最後に、若者へのメッセージをお願いします。
和裁士になるきっかけは、アニメという些細なことでした。実際にやってみて理想とは違うと思う瞬間もあるかもしれませんが、好きなことって不変です。やっぱり「好きなこと」を見つけて、仕事にできると良いのではないかなと思います。
技能グランプリだけでも、30職種ぐらいの職種があるということを、僕は大会に出て気付きました。世の中には、100を超える職種があります。 きっとその中には、自分に合った職種が多分あるはずです。技能グランプリなどの機会を通して、ぜひ自分に合うものを見つけていってもらいたいなと思います。
自分が造園の仕事をしようと思ったのは、中学校の時の先生に勧められたことでした。自分が将来どういう仕事をするかというきっかけは、どこにあるかわかりません。とにかく色々なことに挑戦してみるっていうことが大事かなと思いますので、ぜひ様々なことにチャレンジして頑張ってください。 

通常業務に加え、技能グランプリに向けて練習に励む3名の皆さん。自身の技能や業務へ熱い情熱を持ち、誇りを高く持って活動されていました。これからも日本の伝統技能を未来へと繋いでいってください。第32回技能グランプリでのご活躍を楽しみにしております。

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●技能グランプリについて詳しく知る

▶https://worldskills.jp/skillgrandprix/

 

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