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手に職をつけて。税理士として、様々なライフステージをしなやかに生きる

WORK

河野宝税理士事務所河野宝さん

国民の義務である「納税」。税金は、みんなが互いに支え合い、共によりよい社会を作っていくために欠かせない存在です。国や県・市町村へ納められ、道路や橋などの整備、警察・教育・社会保障などの公的サービスを運営するために充てられます。そんな税のプロフェッショナルとして活動するのが、「税理士」です。企業や個人に対して、法人税や所得税など各種税金の納税のアドバイスや申告書の作成を行う税理士として活躍する、河野宝さん。2017年に独立し、宮崎市で税理士事務所を経営しています。これまでの経緯やお仕事について詳しく話を伺いました。

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「手に職」をつけて、確実なキャリアを

自己紹介をお願いいたします!
河野宝税理士事務所の河野 宝(かわの たから)です。 熊本県出身、1981年生まれの現在42歳です。
幼少期や学生時代は、どのように過ごされましたか?
生まれたのは熊本県なのですが、親の仕事の関係で転勤が多く、熊本や宮崎、大分などをぐるぐると移動する日々でした。 小学校から宮崎で暮らし、中学校は宮崎市立大塚中学校に通っていました。高校は、受験時に特待生として私立高校 宮崎女子高等学校(現 宮崎学園中学校・高等学校)に入学。文系の学科で、特別進学クラスに通っていました。 大学は、明治大学の法学部に進学しました。
大学は、「法学部」を選択されたのですね。
そうですね。「弁護士」を目指しており、資格取得を目指せる法学部を志望しました。 当時は、何になりたい、というよりも、資格取りたいが強くて。女性は様々なライフステージのあるので、どんな状態になっても働けるように「手に職」があると安心かなという思いがありました。 大学進学後、学内のロースクールに通いながら司法試験の対策をしていましたが、1年で挫折し、2年からは大学に通いながらも勉強や資格取得のできる「税理士」を目指しました。在学中から小さな税理士事務所でアルバイトもしていました。
学生時代に最も頑張ったことはどんなことでしょうか?
大学進学時の受験勉強ですね。 当時、特別進学クラスとして初めての受験生だったこともあり、先生たちの気合がすごくて(笑)。受験できるところは、とにかく受験して!という状態だったので、かなり勉強しましたね。 法学部で、文系3科目で受験可能なところを受験し、受かったのが明治大学でした。

 

数少ない宮崎県内の女性税理士として独立。柔軟な働き方を目指して

大学卒業後、独立までどのような経緯があったのでしょうか?
まずは、都内にある税理士法人山田&パートナーズに就職しました。5年ほど勤めた中で、26歳のときに大学時代からのパートナーと結婚。27歳のときに出産し、28歳の育休中のときに正式に税理士資格を取得しました。
育休中に税理士資格を取得されたんですね。すごいですね!
そうですね。親に上京してもらい子どものお世話を手伝ってもらいながら、プレッシャーも受けながら(笑)、無事取得できました。 その後、29歳で2人目を出産。1年ほど育児に専念した後に、30歳で別の税理士法人に勤めました。 33歳のときに、3人目を出産。もっと自然の多い環境の中で子育てをしたいという家族の意向を受け、産前1ヶ月で宮崎にUターンしました。Uターン後は、在宅で業務を行っていましたが、3人の子育てや距離もある中で継続が難しく退職。 2017年の1月に河野宝税理士事務所を設立しました。
なぜ独立を決めたのでしょうか?
都内で働いているときは、大勢いるうちの一人だったのですが、宮崎に戻ってくると多くの税理士の方が独立され個人事務所を経営されており、税理士法人はあまり数がありませんでした。 また法人であっても、所属税理士が1人や2人と人数が限られた中で業務を回していくスタイルが多い。そんな中でまだ小さい子どもを3人子育てをしながら入っていく、というのはなかなか勇気がいるなと感じました。 それであれば、自分でやったほうが自分のペースで柔軟に働くことができるなと考えて独立を決めました。また、個人でやることによってすべてのクライアントを自分自身で責任を持ってしっかり対応できるということも大きかったです。
全国的にも宮崎県内でも女性の税理士さんは少ないイメージがありますが、実際はどうでしょうか?
確かに、女性税理士は全国的に見ても、宮崎県内でも、とても人数が少ないと思います。特に宮崎は1割もいないかもしれません。 都内で働いていたときは、産休や育休をしっかり取る人がほとんどいませんでした。皆、そういった機会を期に辞めてしまうということがほとんどで、私が初めてしっかり産休・育休を取ったほどでしたね。 正直「女性税理士だから●●」といった固定概念のある方もいらっしゃいますが、それはそれでいいと思っています。個人として実力を認めていただけ、むしろ「女性税理士だからこそ」と価値を感じていただけるような方と一緒にやっていけたらと考えています。
都内での子育てと宮崎での子育てを体験されていらっしゃいますが、何か違いはありますか?
一人目のときには杉並区、その後は調布市で子育てをしていました。 都内でも自然が多いところではあったのでそこはよかったのですが、電車の中でベビーカーを使っていただけで怒られたり、抱っこ紐で子どもを抱っこしていたら「子どもの靴が汚い」といって怒られたこともありました。都内での3人の子育ては、なかなかハードだっただろうなと思います。かつ、自分が勤務していたと思うと、無理だったでしょうね。 宮崎県は基本車移動で気持ちも楽ですし、ゴミゴミしていない。気持ちのゆとりがある方が多いように感じます。おだやかな空気がありますよね。皆、優しいです。 今は実家も近く、サポートして貰える人がすぐそばにいて、車移動で柔軟に子どもの予定に合わせて移動もできる。融通が効きやすいので、とてもありがたいです。

適度な負荷をかけて、自分の成長を促したい

お仕事の中で「しんどいなぁ」と思った瞬間はありますか?
その瞬間はしんどいと思うときはもちろんありますが、ずっと思い続けてしまうということは今のところないですね。多分忘れっぽいんだと思います(笑)! たくさんいる税理士の中で選んでいただき、お仕事をいただいていることは本当にありがたいですし、つらいことや嫌なことを経験すると「成長につながる」と思うんですよね。仕事の内容も、対人であっても、ある程度の負荷を乗り越えたほうが自分の成長につながっていくと思います。 だからこそ、あまり深くしんどさを感じる瞬間がないんだと思いますね。
どんな人が税理士に向いているのでしょうか?やはり数字が好きな人でしょうか。
もちろん数字が嫌いじゃない、細かい作業が嫌じゃないっていうのもそうだと思います。 でもそれ以上に、コミュニケーションが苦でない方が向いていると思います。人相手のお仕事なので、人とのコミュニケーションは好きな方のほうが良いと思いますね。
最後に、宮崎の若者へのメッセージをお願いします!
読者の方は、学生さんで、好きなことをされていたり、勉強をしていたり、模索中の方など様々だと思います。 どんな方にもお伝えしたいのが、今できる最大のことを、今一生懸命やること。それを積み重ねることで、将来的に自分の好きなことができるのではないかなぁと思います。がんばってください!

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