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あらゆる「現場」にイノベーションを。ICTという解決策

WORK

コマツ宮崎株式会社 営業本部ソリューション推進グループ ICTコンサルタント横山 滝馬さん

\ 横山 滝馬さんってこんな人! / ■現場の課題を洗い出し、ICTを使った解決を提案する「ICTコンサルタント」 ■不登校だった中学時代。乗り越えた経験を強さに ■「宮崎にICT建機を広め、未来の現場を創造したい!」 そんな横山さんのこれまでの歩みとは?詳しく話を伺いました。

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不登校だった中学時代。周囲の人のおかげで、前に進めた

自己紹介をお願いいたします!
横山滝馬(よこやま りょうま)宮崎県宮崎市出身、1999年4月生まれの25歳です。 市内の中学校を卒業後、鵬翔高等学校へ進学。大学は、宮崎産業経営大学経営学部に進学しました。 現在は、コマツ宮崎株式会社でICTコンサルタントとして仕事をしています。入社2年目です。
どのような学生時代を過ごされましたか?
中学時代に、半年間不登校だったんです。 当時、野球部のキャプテンを務めていたのですが、部活動の顧問の先生との衝突する出来事があって。それ以降、塞ぎ込んで部屋に閉じ籠るようになりました。大好きだった学校にも行くことができなくなりました。 そんな僕の家に、担任の先生が何度も訪ねてきてくれて、毎回手紙をくれたんです。
手紙には、どのようなことが書かれていたのですか?
手紙に書いてあるのは、学校の様子など些細なことだったと思います。 でも当時は、とにかく人に会いたくなかったので、先生が家に来ても門前払いをしてしまっていました。それでも、何度も家まで手紙を持ってきてくださって。 勇気を出して久しぶりに先生に会った時には、いろんな感情が混ざって、先生とふたりで声を上げて泣いたのを覚えています。
先生の存在がきっかけで、部屋の外に出れるようになったんですね。
そうですね。先生だけでなく、友人たちも家まで来てくれていました。周囲の人の存在に、とても救われました。 学校に行けなかった時期は、気持ちも暗く落ち込んでいました。だから今、苦しいことがあっても「中学の辛い時期を乗り越えられたんだから、大丈夫」と自分を奮い立たせています。 それに辛い時って「今」の辛い瞬間だけに囚われてしまいがちだけど、何年か後には大丈夫になるって気づけた。不登校だったことも、今の自分の強さの一部になっているんです。

 

 

人手不足、危険な労働環境…。建設現場が抱える課題を、ICTで解決 

コマツ宮崎株式会社は、どのような会社ですか?
コマツ宮崎株式会社は、建設機械の販売、整備、レンタルを総合的に行っている会社です。 建設機械を使う現場と聞くと、土木工事だったり住宅の建築現場などを想像するかもしれませんが、その他にもたくさんの場所で活躍しているんです。例えば宮崎は、林業や畜産業が盛んです。木を伐採して運んだり、肥料の運輸作業も建設機械が担っています。 建設機械を必要とする全ての人の役に立つことをミッションに掲げ、さまざまな「現場」のニーズに寄り添った商品・サービスを展開しています。
 
横山さんは、どのような業務を担当されているのですか?
最先端技術を取り入れたICT建機という分野のコンサルタントとして、建設現場にICT技術を取り入れるためのご提案をしています。
ICT建機は、普通の建設機械とどのように違うのですか?
例えば、建設現場での施工に「丁張(ちょうはり)」という工程があるんです。 丁張とは、建築や土木工事の前に行われる位置出しのことで、木杭などで施工の基準になる仮設物(※)を作っていきます。ミリ単位の精度が求められる上、危険も伴う作業です。また、指示者と複数の作業者で作業を進めるため、たくさんの人手が必要になります。 でもICT建機を導入することで、取り込んだ3Dデータを元に機械を操作して丁張ができるようになります。作業者を減らし、安全性を向上させながら現場の効率化を図ることができるんです。

※仮設物とは、木杭や仮の柱などで作られる一時的な基準や目印のこと。本来の建材や構造物が建設されるまでの間、建物の正確な配置や高さ、壁の位置を示すために設置される。

ICTの技術を建設現場に取り込むことで、人員不足と安全面での課題を解消することができるんですね。
今の日本の建設現場では、人手不足・若手不足、長時間労働、低賃金などさまざまな課題を抱えています。 最先端のICT技術を現場に取り入れることで、それらの課題を解決できる可能性があるんです。それぞれの現場の困りごとに向き合い、課題に合わせたICT建機をご提案していきたいと思っています。
どのような時にやりがいを感じますか?
「横山さんだから」というようにお客様に信頼していただいたり、頼っていただける瞬間が一番嬉しいですね! ICT建機は、これから発展していく分野。情報や機能が常に新しいものに更新されていくため、日々の勉強が欠かせません。 宮崎県内でも、ICT建機の存在を知らないという方がまだまだいらっしゃいます。常に自分の知識をアップデートしていくのは大変ですが、正しい情報をもとに、最適な提案でICT建機の存在を広めていけるよう頑張りたいと思っています。

 

名刺入れが必需品。見るたびに「頑張ろう」という気持ちに

お仕事の必需品を教えてください!
名刺入れです。 「こんなふうになりたい」と尊敬してる部署の先輩から頂いたものです。名刺入れを見るたびに「先輩に追いつけるように、もっと頑張ろう」と気合が入ります。
どの部署の方も、面倒見が良い人ばかり。仕事上だけでなく、ひとりの人間として尊敬できる先輩がたくさんいる環境なんです。 どんなことでも相談したら真剣に向き合って答えてくれて、人があったかい会社だと思っています。 仕事が楽しいと思えるかどうかって「人」の要因が大きいと思うんです。仕事で辛いことがあっても、職場の人間関係が良かったり職場に信頼できる人がいれば乗り越えていけるんじゃないかなって。 僕が今、仕事を楽しいと思えるのは、周囲でサポートしてくれる先輩方や取引しているお客様のおかげなんです。そう思える職場に出会えて、僕は本当に恵まれてますね。
お休みの日は、どのように過ごしていますか?
古着が好きなので、コレクションしているヴィンテージデニムを眺めながらお酒を飲むのが楽しいですね。 はき込まれたヴィンテージデニムって、過去に着ていた人の生活や仕事が表れるんです。 お気に入りのオーバーオールには、膝のあたりに牛乳瓶ぐらいの大きさの丸いペンキ跡がいくつもあって。ペンキ屋の仕事をしていて、休憩するときにとか瓶牛乳を飲んでいたのかなーとか、そんな想像を巡らせるのが面白いんです。 最近は、ずっと憧れていた車を購入したので、ドライブも好きですね。休みをしっかり取れる会社なので、プライベートもしっかり楽しむことができています。
コレクションしているヴィンテージデニム

 

先輩を目標に、更なる飛躍を。ICT建機分野を牽引する存在へ

これからの目標を教えてください!
これまでは現場に出る仕事が多かったんです。でも今の部署に異動になってから、ICT建機を全く知らないお客様にご提案する業務が増えました。 同じ部署の先輩方に比べると、「自分はまだまだだな」と思う場面がたくさんあります。 例えば、お客様に対して専門的な用語を説明するとき。先輩は、お客様の反応を見ながら上手に言葉を選び、コミュニケーションを取っているんです。今の僕にはないスキルだと思っています。 小さなことも先輩から学んでいき、自分の中に落とし込んで、いつか先輩たちと肩を並べてICT建機を広めていけるような存在になりたいと思っています。
最後に、宮崎の若者へメッセージをお願いします。
不登校だった時に友人に言われた「今悩んでいても、1年後にはきっと笑い話になっている」という言葉が、ずっと心に残っているんです。 僕は、不登校になって野球も辞めてしまった時期、すごく苦しかったし、逃げた自分を責めていました。でも今は、こうして笑っていられる。しかも不思議なことに、不登校だったことや野球を中途半端に辞めてしまったことを、今は悔いていないんです。 不登校だった経験があるから「暗いトンネルの中を抜けたら、笑える日常が待っている」と気づくことができました。だから、多少大変だと思う出来事があったとしても「辛いのは今だけだ」と踏ん張ることができるようになったんです。 もし、これを読んでいるあなたが、悩みを抱え込んでいたり、何かを「辛い」と感じているなら、そこから逃げることは決して悪いことじゃないと思うんです。一番大切なのは、あなたが「生きていること」だと思うから。 きっと1年後には笑い話になっている、だから辛い「今」だけを見つめすぎず、「未来」を信じてほしいと思います。

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