採用担当が語る!宮崎トヨタ自動車の働き方とこれから
WORK
宮崎トヨタ自動車株式会社 人材開発グループの皆さん
\宮崎トヨタ自動車株式会杜ってこんな企業! / ■2023年4月に統合。新しい宮崎トヨタ自動車へ ■車販売だけじゃない!モビリティ事業で地域へ貢献 ■100年に一度の変化の時代。楽しみながら新しい挑戦を 人材開発グループの皆さんに、詳しく話を伺いました!
時代の変化に合わせて。ボトムアップで生まれる新規事業
まずは自己紹介をお願いします!
川野清楓(かわの さやか)です。1996年生まれの28歳です。
宮崎市出身で、大学は東京に進学しました。その後Uターンで宮崎に戻り、別の企業で働いた後、ネッツトヨタ宮崎に就職しました。
会社の統合を経て、現在は人事部・人材開発グループに所属しています。
人材開発G グループマネージャーの福村祐樹(ふくむら ゆうき)です。1987年生まれの36歳です。
奈良県で生まれ、小学5年生の時に宮崎県都城市に引っ越してきました。その後、奈良県の大学に進学し、トヨタカローラ宮崎への就職を機に宮崎に戻ってきました。
松元翼(まつもと つばさ)です。都城市出身、1986年生まれの38歳です。
サービスエンジニアとしての経験があり、専門学校でサービスエンジニアの育成にも携わっていました。宮崎トヨタ自動車株式会杜には、2024年4月に入社したばかりです。
大平湧斗(おおひら ゆうと)です。2001年ミレニアムベイビーの年に生まれました。
生まれは宮崎市で、宮崎県立宮崎北高等学校を卒業後、久留米大学に進学。宮崎トヨタ自動車が合併した年に入社し、1年ほどカーライフプランナーを経験したあと、本年度から人事部に配属されました。
はじめに、宮崎トヨタ自動車株式会杜のことを聞かせてください!
宮崎トヨタ自動車株式会社は、新車・中古車の販売、点検・修理サービスを行っている会社です。また、モビリティ事業や地域貢献活動にも力を入れています。
昨年、宮崎トヨタ自動車、トヨタカローラ宮崎、ネッツ宮崎、ネッツヒムカの4社が統合され、宮崎トヨタ自動車株式会社として組織が1本化されたばかりです。
統合に伴い、在籍社員数も1000名弱へと増加し、組織全体の規模も大きくなりました。本部職にも幅広い分野の部署が設置され、それぞれの職種において、より専門性が求められるようになりました。
事業面でも何か変化はありましたか?
車の販売・サービスは変わらず主な軸ではあるんですが、その他にもいろんなチャレンジを始めています。
その例が、モビリティ事業や、セレクトアパレルショップ事業です。"車"という枠にとらわれない新しい発想で事業を展開しています。
"車"という枠を超えて新規事業を展開されているのには、何か理由があるのですか?
現在、自動車業界は100年に1度の変化が起きていると言われています。
変化の激しい時代の中で多様なニーズに対応するためには、"車"という分野にこだわらず、自分たちも変わり続けなければいけません。
宮崎トヨタ自動車の新規事業は、社員が主体となって取り組んでいることがほとんど。ボトムアップで新しいものがどんどん生まれていくところが、会社の魅力の一つだと思っています。
安全な車社会を支える、"サービスエンジニア"という仕事
松元さんが、サービスエンジニアから採用職へキャリアチェンジしたきっかけは何だったのでしょうか?
私は元々、サービスエンジニアを育成する専門学校で講師をしていたのですが、サービスエンジニアを目指す学生が少なくなっているという現状がありました。
また、せっかく資格を取得し就職しても途中で辞める人も多く、自動車業界全体でもサービスエンジニアの人材不足は課題になっています。
そんな中で、働きやすい環境を整えて人材流出を食い止めたいという想いがあり、宮崎トヨタ自動車に入社しました。
サービスエンジニアを目指す人が少なくなった背景には、何があると思いますか?
3K(きつい、汚い、危険)のイメージが先行しているのかもしれません。
最近ではサービスエンジニアの人材不足を受けて、各メーカーやディーラーが給与などの待遇改善を行なっていますし、車を整備する機器もどんどん進化しています。
故障した車をパソコンで調査する方法も始まっていて、昔の説明書が紙だったのに対して、今はゴーグルで車を見ると部品名が表示される仕組みも登場しているんですよ。まるでコナンのようですよね。
3Kのイメージを完全に払拭するのは難しいかもしれませんが、今後さらに働く環境は改善されていくのではないでしょうか。
また、フォロー体制を整えることも大切だと感じます。
例えば、宮崎トヨタ自動車では、教育担当者が店舗にて若手のヒアリングを年に数回行い、接触回数を増やすことで、エンジニアが安心して働けるような環境を整えているんです。
サービスエンジニアになるためには専門知識が必要だと思われがちですが、宮崎トヨタ自動車では研修制度を整えており、国家資格の取得を最後までサポートしています。
自動車と関係ない学校から入社してリーダーになっている方もいるので、サービスエンジニアに興味がある!という方がいればぜひチャレンジしてほしいです。
車って、"安心安全"というところが絶対求められる部分。それを守るためにとても重要なのがサービスエンジニアの仕事なんです。
だからこそ、新しい整備機器を導入したり、新規店舗の工場にエアコンを設置したりとサービスエンジニアの働く環境を変えていけるよう進めている段階です。
サービスエンジニアはスキルアップが分かりやすく、資格を取得することで業務の幅も広がる。そういう面では、一番成長を感じやすいポジションです。
私たちも、サービスエンジニアの頑張りをしっかりと評価できる制度を作っていきたいと思っています。
サービスエンジニアに限らず、昨年の統合以降、人事評価制度が導入され、定量的・定性的な評価が行われるようになりました。
それに伴い、年齢や学歴に関係なく、実力が重視される環境が整ってきています。
全社員がステップアップの機会を得られるようになっているので、モチベーションにつながっていくと思います。
カーライフプランナーとして入社したけど、将来は本社で新規事業に取り組みたい!といったキャリアチェンジも叶いますか?
実は今、ジョブローテーションやキャリアチャレンジ制度(社内公募制)なども導入し始めている段階なんです。
希望する部署があれば手を挙げていただき、試験を受けてマッチすれば、その希望が叶う仕組みになっていて、全ての社員が多様なキャリアを築けるように制度を整えています。
自分の希望や適性に合わせたキャリアを築けるというのは、大きな魅力ですね!
“採用”は学生の人生を変える。だからこそ本気で向き合いたい
会社の規模が大きくなったことで採用人数も増え、より沢山の学生と接するようになったと思います。限られた時間で、学生と向き合うときに意識していることはありますか?
一人一人の学生とこまめに連絡を取り、状況を把握するなどのフォローは以前よりもしっかりと行なっていますね。
インターンシップも、夏だけではなく1年を通じて様々なコンテンツで行い、学生のいろんな一面を見るようにしています。
面接以外の場面でも、学生と会ったり話したりする機会を沢山設けていらっしゃるんですね。
採用って、その人の人生を変えることもある出来事。
"うちに来てほしいから"という理由だけで採用するのは、その学生にとってすごく失礼な話だと思うんです。
だから採用活動の中では、弊社で出来ること・やれることの中で、どの部署ならその学生が活きるのかということをすごく考えます。
統合前までは、カーライフプランナー(営業職)とサービスエンジニアという2本の採用軸しかなかったのですが、現在は本部職やレセプションスタッフも採用活動をしています。学生一人一人に合った適正な場所を考えられる幅はだいぶ広がってきました。
毎年沢山の学生が入社されると思いますが、どんなところが入社の決め手になったという声が多いですか?
トヨタというメーカーを扱っていることは大きいと思うのですが、その他に学生から言われるのは「雰囲気が良い」ということでしょうか。
採用担当も然り、インターンシップなどで店舗のスタッフに関わった時も「人がいいですね」「仲が良さそうですね」と言ってもらえるので、そういった面も入社の決め手になっているのかなと感じます。
特に今の学生は、人間関係や職場の雰囲気をとても大事にする傾向ありますが、自分たちの自然体な姿がよく映って見えているのであれば嬉しいですね。
「この会社があるから宮崎に戻る」そう思ってもらえる企業を目指して
今後の目標を教えてください!
社員が1000人前後在籍しているので、いろいろな考え方や価値観が存在します。「自分はこう思うけど、こういう考え方の人もいるよね」とお互いの意見を尊重しながら、いろんなタイプの人が嫌な思いをせずに働ける環境を作りたいというのをすごく思っているんです。
例えば個人的には、マイノリティの方や、子育て中の社員などの働き方にもっと配慮した環境を作っていきたい。
弊社は県内でも規模が大きいので、まず私たちから変わっていかなければという気持ちもあるし、これから入社する方にも、少数派の意見に目を向けている会社があるということを感じて欲しいです。
弊社のように沢山の人が在籍する会社にいると、多様な意見や考えを持った人に会う機会も増えます。
もちろん、1000人もいれば合う人・合わない人も出てくると思いますが、自分と異なる考えを持った人と仕事をすることで、新たな経験や視点を得られます。良い人に出会ったら、その人みたいになりたいという将来の選択肢も増えますよね。
メーカーが掲げているフレーズに「誰ひとり取り残さない」というのがあるんです。
いろんな考えを持つ人がいる中で、互いに尊重し合える環境ができれば、もっと良い職場になると思います。今は統合後1年しか経っていないということもあり、その部分が少し弱いと感じることがあるので、足並みを揃えていければと思っています。
新たな人事制度も始まり、会社全体が新しい変化に馴染もうとしている途中だと思うんです。
まだまだ別部署へ異動することに対する理解不足や、一つの職種で成功することが全てという考え方も強く残っていると感じます。
「この社員はこういったスキルもあるから、こんな分野でも活躍出来るはず」というように、評価する側が広い視野を持つことが、全ての社員の可能性を広げることにつながると思っています。人事制度が進む中で、評価する側の意識も変えていければと思います。
私は、サービスエンジニアの採用を担当していますが、採用活動している中で「宮崎トヨタ自動車」の名前は知っていても、4つの会社が統合してできたことや、モビリティ事業を行っていることを知らない方が多いと感じています。
だから、より多くの人に宮崎トヨタ自動車のことを知ってもらい、九州・全国へと、どんどん広げたい。これが私の大きな目標ですね。
僕は営業店舗で1年、本部の採用で半年働いているのですが、正直なところ、店舗と本部の温度差を強く感じています。
店舗のスタッフも本社の仕事内容が分からないし、逆に本社側からも店舗の状況が分かりにくく、現場と本部の双方が足並みを揃えづらい印象を持ちました。
この温度差は、会社にとっても課題だと思っているので、お互いの立場や役割をもっと理解し合い、より良い関係を築けるといいなと思っています。
宮崎トヨタ自動車に入りたいと考えている学生に向けて、何かアドバイスはありますか?
人間の本質として「変わりたくない」っていう気持ちが備わっていると思うんですが、これからの宮崎トヨタ自動車には、新規事業に取り組んだり、多様な職種に柔軟に対応できる人が必要です。
変化を楽しみながら新しい挑戦をしていける視野の広さを持っていると、きっと仕事でも活躍できるはずです。
視野の広さはどのように身につけることができるのでしょうか?
そうですね、ただボーッと学生時代を送るのではなくて、物事に対して「なぜ?」と考える癖をつけることが大切だと思います。
たとえば、相手が話している内容について、「この人はなぜこう言っているのだろう?」と物事の背景を考える癖をつけてほしいですね。
好きなことに真剣に取り組むのも大事ですよね。
サークルや趣味を通じて「次はどうしよう?」「なぜうまく行ったんだろう?」と考える習慣が身についていると、社会人1、2年目に吸収できることや成長スピードも変わってきます。
だから学生の時期に考えるクセをつけることって、本当に大事だと思います。
最後に、宮崎の若者に向けてメッセージをお願いします!
採用活動を通じて学生たちと接する中で、「はじめから答えを求める」学生がとても多くなってきていることを感じます。
でも最初から答えを決めてしまうと、その答えを出すためには?という考えしか出ないので、どうしても考え方が狭くなってしまいます。
まずは、「無限に答えがあること」「さまざまな考えを持つこと」を意識して、自分なりの答えを出すことを大切にしてほしいなと思います。
宮崎にも色んな会社がある。それを知るために、もっとたくさんの会社の人と会ったり、話をしてほしいなと思うんです。
採用活動で出会った学生たちには伝えるのですが、最初から1〜2社に企業を絞って就職活動をしてしまうと、すごくもったいないです。
自分自身の話をすると、私は最初、宮崎ではなく東京で就職しようと考えていました。進学先の東京で多様な価値観に触れたことで「もし宮崎に戻ったら、狭い世界の中で働きにくさを感じるのでは?」と思っていたからです。
でも、東京と宮崎で就職活動を行い、たくさんの企業を見る中で、ある宮崎の採用担当の方と出会い「この会社は違う」と感じたので、宮崎で就職することを選びました。私も採用の仕事を続けるなら、同じように誰かのきっかけになれたらいいなと思っています。
採用する側として、「宮崎にも面白い会社がある」と知ってもらうことが大切だと思うし、私たちも「この会社があるから宮崎に戻りたい」と感じてもらえるような存在になっていければと思います。
いろいろな会社を知った上で、私たち宮崎トヨタ自動車が、宮崎に帰ってくるきっかけとなれれば嬉しいですね。