キャリアについて悩んだら?ハローワークを活用しよう
CAREER
ハローワークプラザ宮崎 わかもの支援コーナー
\ 「わかもの支援コーナー」ってこんな場所! / ■対象は35歳未満の若い世代。正社員就職をサポートする窓口 ■「マンツーマン支援」が特徴。一人ひとりに専任の担当者がつき、就職活動を伴走 ■キャリアに関する悩みやモヤモヤ、気軽に相談して! ハローワークプラザ宮崎「わかもの支援コーナー」について詳しく伺いました!

自己紹介をお願いいたします!
広瀬さん:職業指導官の広瀬です。高校を卒業後、公務員専門学校に入学。卒業後に宮崎労働局に入局しました。今年で11年目になります。
これまでに雇用保険や求人票作成業務などを担当し、現在は職業紹介の業務に携わっています。
黒木さん:就職支援ナビゲーターの黒木です。以前は中学校に勤務していました。
退職後、「次はどんな仕事をしよう?」とキャリアについて悩んでいた時、ハローワークで「学校での経験が活かせるのでは?」とアドバイスをいただき、学生や若者の就職支援をする今の仕事に就きました。
松田さん:就職支援ナビゲーターの松田です。こちらに勤務して8ヶ月目になります。前職は、県外のパソコン教室でカウンセラー兼講師として約8年間、社会人のスキルアップを支援していました。
「いつかは地元で働きたい」という気持ちがあり、30歳を機に宮崎にUターン。宮崎でもキャリア支援に関わる仕事がしたいと思っていたのですが、同じような仕事がなかなか見つからなくて。
そんな時に、ハローワークの方に「若者のキャリア支援に携われる」と紹介を受けて、今の職場に入ることになりました。
若い世代をサポート。ハローワーク「わかもの支援コーナー」
黒木さんと松田さんは、ハローワークからのアドバイスがきっかけで今のお仕事についたんですね。そんなハローワークですが、一体どのような場所なのでしょうか?
広瀬さん:ハローワークは、厚生労働省が運営する総合的な雇用サービス機関です。
仕事を探している方や求人を出したい企業に向けて、職業紹介や雇用保険の手続き、職業訓練校への斡旋、求人票の作成支援など、キャリアや雇用に関する幅広いサポートを行っています。

広瀬さん:宮崎市には、ハローワーク宮崎を本所として、ハローワーク宮崎駅前コーナー、ハローワークプラザ宮崎の3つの拠点があります。
私たちが在籍するハローワークプラザ宮崎には、一般の相談窓口以外に、小さいお子さんがいらっしゃるお母さん・お父さんを支援するマザーズコーナー、学生や卒業から3年以内の方が対象の「新卒応援ハローワーク」、35歳未満の若者を支援する「わかもの支援コーナー」などの窓口があります。
多様化する働き方に合わせて、さまざまな窓口が用意されているんですね!その中の一つ「わかもの支援コーナー」について教えていただけますか?
広瀬さん:わかもの支援コーナーは、正社員での就職を目指す、おおむね35歳未満の若い世代が対象の窓口です。
若年層向けの窓口が設置された背景に、2008年のリーマンショックによる世界的な金融危機があります。この影響で若年層の雇用状況は急激に悪化し、就職者数が大幅に減少、フリーターの数が増加しました。そこで若年者の正規雇用を支援するために宮崎市に設置されたのが、わかもの支援コーナーです。
「正社員で就職したことがない」「就活って何をしたらいいのか分からない」「自分に向いている仕事が分からない」、そんな方に向けてサポートプランを組み、安定したキャリアを築けるような支援を行っています。

手厚いプログラムで、就活のつまずきポイントを解決
わかもの支援コーナーでは、具体的にどのようなサポートが受けられますか?
広瀬さん:サポートのひとつとして、自己理解を深めるための様々な職業適性検査を実施しています。
職業適性検査とは、就職や転職をするにあたり、自分がどのような能力や性格を備えておりそれがどの職業に適性を持っているか、ということを判定するための検査になります。
こういったツールを活用しながらキャリアコンサルタントなどの資格を持った就職支援ナビゲーターとの面談を重ね、「何がやりたいのか」「どんな分野が向いているか」を一緒に考えていきます。
松田さん:応募書類作成のための志望動機の考え方や履歴書の書き方、面接対策といった、就職に役立つセミナーも開催しています。
黒木さん:また、不定期に企業面談会も開催しています。若い世代を積極的に採用したり、新卒求人を出されている企業に声をかけ、多い時では8社程度の企業が参加していますね。
選考には関係ないリラックスした雰囲気で、さまざまな業界の企業と直接話せるので、求職中の方だけでなく転職を検討されている方の情報収集にも役立つと思います。
最近では、年間休日120日以上、週休二日制というテーマで面談会を実施。ワークライフバランスが注目されている背景もあり、27~28歳の方を中心に35名ほどの方が参加されました。
最近ではWeb面接なども当たり前になってきましたが、デジタルツールの活用に不安を感じる方へのサポートはありますか?
松田さん:Web面接対策として、オンラインでの模擬面接も実施していて、Web面接ならではのコツや注意点など、細かいルールもお伝えしています。

黒木さん:履歴書はメールで提出、という企業もあるので、ExcelやWordなどを使った履歴書・職務経歴書の作成もサポートしていますよ。
就職活動でつまずきやすいポイントを、しっかりとフォローしてくれるんですね!
松田さん:また、就職活動の期間だけでなく、就職後のフォローも行っているんです。
希望の企業に就職が決まった後、定着支援として3ヶ月後や1年後に専任担当者からご連絡をします。
「新しい職場には慣れたか」「人間関係での悩みはないか」といったことをヒアリングし、お困りごとがないか確認します。
丁寧なマンツーマン支援。担当の就職支援ナビゲーターが就活を伴走
松田さんは前職でもキャリア支援に携わっていらっしゃいますが、他の就職支援サービスと比べ、わかもの支援コーナーならではの良さはどこにあると思いますか?
松田さん:わかもの支援コーナーの大きな特徴がマンツーマン支援です。
相談者一人ひとりに対して、就職支援ナビゲーターと呼ばれる専任の担当者がついて、就職活動や就職後のフォローを行います。
マンツーマン支援の魅力は、相談者と信頼関係を構築した上でサポートやアドバイスができることだと思っています。

松田さん:例えば、「面接官にどのように伝えればいいのかわからない」「書類に自分の気持ちをどう書いたらいいかわからない」といった言語化の悩みを抱える方は多くいらっしゃいます。
マンツーマン支援を通じて面談を重ねることで、担当ナビゲーターは、相談者のご経験や性格を理解し、その上で気持ちを言葉にするお手伝いをすることができます。
黒木さん:わかもの支援コーナーにいらっしゃる相談者の中には、大学卒業後、なかなか正社員として働く機会を得られずに20代後半を迎え、不安を抱えている方もいらっしゃいます。
そのようなケースの場合、まずお話をしっかりと伺って、不安を取り除いていくことからスタートします。何度も面談を重ね、自己理解が不足しているなと感じる場合は、職業興味検査やセミナーを提案することもあります。
だんだんとやりたいことが見えてきたら、求人情報を一緒に確認したり、企業の見学を提案することもあります。必要があれば、ナビゲーターが事業所に電話して見学の手配も行います。
専任担当者と面談を重ねるマンツーマン支援だからこそ、相談者のことを深く理解した上でのサポートができるんですね。
ひとりで抱え込まないで。「気軽にハローワークに来てみらんね!」
わかもの支援コーナーを利用するには、どのような準備が必要ですか?
松田さん:まずはハローワークプラザ宮崎にお越しいただく又はオンラインで求職登録していただきます。来所いただく際は手ぶらでOKです。
オンラインに関しては、遠方にお住まいの方や平日お忙しい方は、ご自宅のパソコンやタブレット・スマートフォンを使って、ハローワークインターネットサービスで求職情報を登録することも可能です。詳しくは、まずハローワークプラザ宮崎までお気軽にお電話ください。
広瀬さん:オンライン相談も行っているので、求職登録が完了した後は、ご自宅からネット環境に繋いで相談することもできます。
黒木さん:ハローワークプラザ宮崎のわかもの支援コーナーの利用時間は、平日の9時半~18時と限られています。
平日の来所が難しい方への対応が十分にできないことに、もどかしさを感じることもありますが、オンライン相談などの体制を整えることで、さまざまな方にサポートが届くようにしたいと考えています。ぜひ活用していただけたら嬉しいですね。

最後に、宮崎の若者へメッセージをお願いします!
広瀬さん:いろんな可能性を持っている若い今だからこそ、自分ひとりでは気づけないような”天職”や、「自分はこんなことに興味があったんだ」「こんな道もあるんだ」という気づきを、私たちとの相談を通じて見つけていただけたら嬉しいです。
今はネットで全て完結できる時代です。でも、一人ひとりの状況に寄り添ったサポートやアドバイスというのは、ネット上のサービスだけでは手を差し伸べることが難しい部分。ハローワークのような対面支援だからこそできるサポートがあると思っています。
スマホ一つで仕事を探したり応募できる時代だからこそ、あえてハローワークに来てみませんか?
松田さん:ハローワークは「仕事を紹介してもらう場所」「仕事を辞めた時にいく場所」というイメージを持つ方も多いかもしれませんが、私たちができることって決してそれだけではないんです。
キャリア選択は、人生を左右する大きな決断です。だからこそ、大切にしたい価値観や、今後どう人生を歩んで行きたいかというところも含めて、キャリアを一緒に考えていきたいなと思っています。
黒木さん:「ハローワークでこんなサービスが受けられるとは知りませんでした」「こんなに話を聞いてくれる場所だと思いませんでした」、実際に利用された方から、そんな声をたくさんいただきます。
私自身も若い頃は、ハローワークに対して「求人を探して紹介してもらうところ」という印象を持っていました。でも実際は、キャリアコンサルタントなどの資格を持つキャリアの専門家が、何度もじっくり話を聞きながら必要なサポートを提案してくれる、とても頼れる場所なんです。
働くことに対して少しでも不安や悩みがあるなら、ひとりで抱え込まず、まずは気軽に訪れて欲しい。そんな気持ちで『一度来てみらんね!』と伝えたいですね。