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対話を通して人を知る「ひなた場」を実施しました!

宮崎市立高岡中学校

職業の業務内容を知るだけでなく、対話を通じて働く人の在り方を知るキャリア教育プログラム「高岡ゆめパークⅠ『ひなた場』」が、2023年6月29日(木)に実施されました。参加したのは、宮崎市立高岡中学校の1年生79名と、高岡町に事業所を置く19の企業や団体で従事する働く大人たち。各々の人生グラフや紙芝居を通して、自分自身の生き方を考え、地域の大人との繋がりを醸成しました。当日の様子を詳しくお伝えします。

 

社会的自立に向けて。ロールモデルを見つけてほしい

今回のキャリア教育イベントを企画された、主幹教諭 櫛間亨先生

櫛間先生「キャリア教育の目的は、子どもたちの社会的自立。であれば、仕事そのものを学ぶ以上に、仕事をしている"人"から何かを学ぶという視点が必要だと強く感じていました。また同時に、コロナ禍で様々な行事に制限がでてしまい、職場にお伺いして体験するということも難しくなりました。

そこで、今回は人の生き様を知ることで、自分の理想とするロールモデルを探すというキャリア教育プログラムを設計しました。

今回参加してくださった企業や団体の方々は、昨年行った『高岡ゆめパークキッズ』という小学6年生向け職業体験イベントにも参加していただいた皆さんです。1度職業の内容を把握し、かつ顔見知りにもなっている状態なので、より深い対話が可能です。今回の目的をご理解いただき、ご協力いただきました。

大人も子どもも、前のめりになって、夢中になる時間になって欲しいですね。」

 

相手を知り、自分を知る。人生グラフ・人生紙芝居

事業者の皆さんに挨拶をする生徒たち

ワクワクしながらも少し緊張した面持ちで体育館に入場した学生たち。事業者の皆さんお一人と生徒2〜3名のグループに分かれ、まずは自己紹介を行いました。

生徒たちの発言ににこやかに耳を傾ける事業者の方々
緊張しながらも質問や意見を述べる生徒たち

雰囲気が和んできたところで、事業者の方々が自らの人生の山と谷をグラフ化した「人生グラフ」を提示。これまでの人生の良かったときも悪かったとき、そのときどう感じていたのかも含め、赤裸々に生徒にお話いただきました。

辛かった出来事も共有した
わかりやすくプレゼンテーションを準備していた事業者も

事業者が人生で悩んでいたことを共有すると、「自分も同じようなことで悩んでいる」「なぜそう感じたのか?そのときどうしたのか?」などといった意見や質問が飛び交いました。

人生紙芝居では、事業者が人生の転機となった出来事や考え方を紙芝居風に共有。前のめりになって傾聴する姿が見られました。

 

同時に、1対1の対話も行われ、生徒自身の人生グラフについて話し、今感じている幸せや悩み、理想の自分などについて深く話していました。

最後に、事業者の方々との対話を通し「どんな大人になりたいか」をワークシートに記載。グループでシェアし、互いの自己実現に向けた応援の意味を込めて大きな拍手が送られました。

 

新たな価値を知り、自分なりの未来へと繋げる

今回のプログラムを通して、生徒の皆さんはどう感じたのでしょうか。

平田穣士さん

平田さん「大人と話す中で、参考になることや今まで考えてもなかったことを考えることができ、とても良い経験になりました。将来は、色々な人を勇気づけられる人間になりたいなと思います。今陸上部に所属しているのですが、将来は陸上関係の仕事に就き、多くの人を勇気づけるようになりたいです。そのために今練習を頑張っていきたいと思います。」

丸島咲愛さん

丸島さん「私は、自分の未来について自分なり考え抜いてきたつもりだったのですが、今日の話を通して、こんな考え方もあったんだなという分かりやすいお手本が増えたように思います。印象に残ったのは、人生紙芝居であった"ビジョン”という言葉です。将来の夢とはまた違った自分の理想を指すとのことでしたが、ものすごく心に残りました。様々な未来を受け入れて、自分なりに対応できていける人間になりたいです。」

参加した事業者からは「今日伝えたことを、子どもたちがどこかのタイミングで思い出してくれたら嬉しい」「今回のキャリア教育を通じ、高岡エリアの発展に貢献できて幸せだ」といった声が上がっていました。

ツールを使ってじっくりと地域の大人と対話することで、自分の価値観を知り、どう在りたいかを知ることのできた「高岡ゆめパークⅠ『ひなた場』」。未来に向かってどう生きるか、モチベーションに繋がるかけがえのない対話の時間となったようです。

今後も、地域の人との繋がりを密に、絆を深めながら、未来を切り拓いて行って欲しいですね。


 

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