学生が県内の企業や大人を知り、企業に若者視点を

若者の県外流出が顕著な宮崎。学生時代に宮崎県内の企業や大人に接することで、県内の企業や働く大人を知ってほしい。そして、人材不足が叫ばれる今、企業が若者視点を知り、今後の企業活動に活かしてほしいという想いで、このビジネスプランコンテストは企画されました。

2024年6月29日に初対面した企業の皆さんと学生たち。

目的や流れ、プレゼンテーションや動画制作のコツを学び、企業の皆さんから事業内容や概要について知る時間になりました。

宮崎の未来を応援したいと集まった、4社の県内企業

今回の企画の趣旨に賛同し、宮崎の未来であり可能性である学生たちを応援したいと参加したのは、4社の県内企業。6月の初対面ののち、学生とチームになって課題解決策や動画を制作しました。

最終プレゼンテーションでは、代表の皆さんが審査員としても参加されました。

■F・Cグループ

昨年創業20周年を迎えた、測量・橋梁点検・地質調査・道路舗装・警備のワンストップサービスを提供する、F・Cグループ。九州一円に16拠点を展開し、500名を超える社員が働いています。モットーは、「お客様の喜びは当社の喜び」。お客様にとってオンリーワン、 そして九州ナンバーワンの企業を目指しています。

F・Cグループ 公式Webサイト http://fc-company.jp/

■株式会社河北

創業は、昭和23年。都農町を拠点に、道路や橋、建物など、町に必要なあらゆるものを創っています。高品質な生コンの製造や施工技術を通して、日々の暮らしを支え、未来に繋がるものづくりを行っています。「住む人・使う人・関係する全ての人に、安全と安心を」お届けしています。

株式会社河北 公式Webサイト https://kawakitanet.co.jp/

■コマツ宮崎株式会社

建設機械の販売･点検整備などの事業を行う、コマツ宮崎株式会社。 常にお客様の声に耳を傾け「お客様最優先」と、 チーム全体で現場の課題に真摯に向き合う「現場第一主義」の理念を徹底しています。建設機械を必要とする皆様、地域社会の皆様の信頼に応え、 持続的な成長と発展を支えるため努力を重ねています。

コマツ宮崎株式会社 公式Webサイト https://komatsu-miyazaki.jp/ 

■株式会社セキュリティロード

イベント警備や交通誘導警備、施設警備などの警備サービスを手掛ける、 株式会社セキュリティロード。宮崎・熊本・大分・鹿児島県に事業所を構え、グループ4社従業員総数700名の企業です。2027年までに九州全域に事業所を拡大し 「九州で一番社員がイキイキ働ける1,000名グループ企業」を目指しています。

株式会社セキュリティロード 公式Webサイト　https://1987ser.co.jp/

また、まつりえれこっちゃみやざき2024事業推進委員長であり、株式会社ハナビヤ代表取締役 遠山貴一（とおやま きいち）さんも審査員として参加されました。

株式会社ハナビヤ 公式Webサイト https://hanabi-ya.jp/

審査員長は、宮崎大学 学び・学生支援機構共創人材育成部門 カリキュラムコーディネーター（特別助教）稲田佑太朗（いなだ ゆうたろう）さんが務めました。

企業訪問や取材を経て、クリアになった企業の抱える課題。課題解決につながる15秒以上のCMを制作し、CMの狙いや課題解決策の詳細についてプレゼンテーションを5分で行いました。

審査は「実現可能性・新規性・プレゼンテーション力・チーム力・社会貢献性」の5つの視点で評価され、合計得点の最も高い最優秀賞1チームが決定します。

ファッションモデルさくらさんから学生たちにエール！

今年のまつりえれこっちゃみやざき2024公式アンバサダーに任命されたのは、宮崎県出身のファッションモデルで総フォロワー数450万人を超えるインフルエンサーでもあるさくらさん。

プレゼンテーション前の学生たちを応援しようと、ステージに駆けつけてくれました。

MC:まつりえれこっちゃみやざき2024が始まって数時間経ちましたが、色々会場は回りましたか？

そうですね！回りました。

肉巻きおにぎりやかき氷、牛串にチキン南蛮を食べました。

MC:さくらちゃんにとって、宮崎の魅力を1つあげるとするとどんなことでしょうか？

「2つ」でもいいですか？

MC:もちろんです！

まずは、食べ物が美味しいこと！

そして、人が温かいことです。いつも帰ってくるたびに癒やされています。

MC:このあとのビジネスプランコンテストに参加する学生たちには、さくらちゃんの大ファンという子もいます。ぜひエールをお願いいたします！

今回、CM作成とプレゼンテーションをされるとのことで、ここにくるまでたくさんの努力があったかと思います。

ぜひこれまでの成果を発揮してください。応援しています！

若者視点がぎゅっと詰まったCMとプレゼンテーション

オープニングが終わると、いよいよ発表です。ステージ袖では、直前まで原稿を確認する様子が見られました。

①チームN・Y（ナチュラルイエロー）

まず最初に発表したのは、コマツ宮崎株式会社の課題解決策を考えた、チームN・Yです。メンバーは、宮崎大学1年の永山りの（ながやま りの）さん、宮崎県立宮崎西高等学校1年の原口真鈴（はらぐち まりん）さん。コマツ宮崎株式会社のコーポレートカラー「ナチュラルイエロー」のTシャツを着て登場しました。

CMには、今若者たちの間で流行っている猫ミームを活用。また、社員の皆さんに協力いただき、コマツ宮崎株式会社の魅力を見える化した動画になっていました。

②チーム守護道（しゅごどう）

次に、株式会社セキュリティロードの企業課題解決を考えた、チーム守護道（しゅごどう）です。守護道とは、セキュリティロードの日本語訳。メンバーは、宮崎産業経営大学4年の堀内里樹（ほりうち りつき）さん、日章学園高等学校2年の三輪 拓海（みわ たくみ）さん、金丸裕仁（かねまる ひろと）さんの3名です。

通常、対外的に制作されがちなCMをインナーブランディングの目的で設計。SERと略され、ロゴとして活用されている本来の意味を発信するものでした。「Security Expert Rangers」警備のエキスパート集団だ、ということを社内から再認知が必要だと主張。それにより、目標とする1000人の雇用につながっていくとプレゼンテーションしました。

③チーム河北

続いて、株式会社河北の課題解決策を考えた、チーム河北。宮崎大学4年の杉本涼一郎（すぎもと りょういちろう）さん、宮崎南高等学校2年の山崎理帆（やまさき りほ）さんのチームです。綿密な取材や打ち合わせを何度も重ね、 出したアイデアはなんと100個以上！書いたメモは7,000文字を超え、株式会社河北の課題解決策と正面から向き合いプレゼンテーションを作成したようです。

作成したCMにはVtuberを活用！人による動画制作の差がでないため、運用も容易になり、質を担保できると未来のことまで視野にいれたものでした。

撮影技術も素晴らしく、プロが撮影したようだとの声もあがりました。

④ゴンザレスチーム

最後は、F・Cグループの課題解決策を考えたゴンザレスチーム。メンバーは、宮崎県立北高等学校3年 小牧航大（こまき こうだい）さんと川崎和花（かわさき あいか）さんです。唯一の高校生のみのチームながらも、ユーモアを交えながら堂々としたプレゼンテーションが繰り広げられました。

F・Cグループのコーポレートカラーである「紫」に着目し、CMを作成。

他社がやっていないことをやるチャレンジ精神を軸に置いた視点で、F・Cグループの魅力を発信する動画が制作されていました。

最優秀賞は、「ゴンザレス」チーム！

すべてのチームの発表を終え、審査員の皆さんは採点を実施。いずれのチームも学生ならではを視点を盛り込み、企業と協力しながら創意工夫がなされた作品となっていました。

いよいよ、結果発表です。まつりえれこっちゃみやざき2024第1回ビジネスプランコンテンストで最優秀賞を収めたのは、唯一の高校生チーム「ゴンザレス」チームでした！

F・Cグループ山下代表は「ぜひお正月のCMに使いたいです！」とおっしゃっていました。来年のお正月が楽しみですね！

歴代初のまつりえれこっちゃみやざきでのビジネスプランコンテスト。学生たちからは「たくさんの学びを得た機会だった。最高の思い出になりました！」との声があがりました。また、企業の担当者は「内部を見直し、若者視点を知る。とても良い機会になった」と話していました。

約1ヶ月間かけて、企業と学生が協力して同じゴールに向かって走るという機会。たくさんの絆や気付きが生まれたようです。

まつりえれこっちゃみやざき2024のテーマは「大切な人に”好き・ありがとう”を伝える2日間」。今回のイベントを通じ、宮崎への愛着が生まれ、関係する人に感謝を伝え合う時間になったのではないでしょうか。

このビジネスプランコンテストを通じて、学生たちは宮崎の企業や働く大人の魅力を深く知る機会を得て、企業もまた若者の新しい視点を取り入れる貴重な経験となりました。コンテストの成功を受けて、今後もこうした交流の機会が増え、宮崎の未来を担う若者たちが地元企業と共に成長し続けることを心から願っています！

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